健康な方であれば、早期退職後の残りの人生は30~40年でしょう。この長い時間、特ににまだ身体が動くうちに何をするか、これまで仕事一途だった方は悩むかもしれません。私は、下記のことを考えています。
家族との時間を大切にする
私は公共性の高い仕事をしており、休日や夜間であっても、災害や設備のトラブルがあれば会社から呼び出されて出社しなければなりませんでした(対価としてそれなりの給与は貰いましたが)。これによって、家族との約束が守れなかったり、休日も仕事のことが気になったりで、世帯を持ってからの20年余り、家族との時間を大切にできたと自信を持っては言えません。
日本人は仕事を優先すること(特に公共性の高い仕事の場合)が美徳のような風潮がありますが、果たしてそれでいいのでしょうか?会社は貴方が退職したあとの代わりを準備できます。しかし、家族に代わりはいません。自分の親や配偶者が想像よりも早く衰えて動けなくなったり、あるいは子供がいつの間にか巣立って疎遠になったり、いつそんなときが来るかもわかりません。その前に旅行などの楽しい思い出を作りたいと思いませんか?
趣味の時間を大切にする
会社と子育てに一生懸命だった方は、自分の趣味がない方も多いかもしれません。しかし、子供が巣立って早期退職すれば相当暇で、たぶん時間を持て余すでしょう。ですので、現役時代から、何か趣味をつくることをお勧めします。そして、できれば自分一人でやるよりも、一緒に楽しむ仲間がいた方がいいでしょう。私は現役の今でも音楽サークルに入っており、その世話役もしていますが、なかなかその時間を生み出すのが現役の間は難しいです。早期退職後は、世話役も含めて思いっきり時間を音楽に使えることを楽しみにしています。
行けなかったところに旅行する
現役時代、国内旅行はできたとしても、日数を要する海外旅行はなかなかできなかったのではないでしょうか?しかし、飛行機で片道10時間以上もかかるような遠い国は、身体が衰えると行くのは難しくなります。ぜひ身体が動くうちに、これまでに見ることができなかった世界を見て回りましょう。いつか人生を終えるとき、きっと後悔がなくなります。
ペースや責任を落として働く
しかし、家族とのレジャーや仲間との趣味の時間、そして旅行には当然ながらお金がかかります。このブログの以前の記事で述べてきたマネープランは生活するために必要最低限の資産構築ですので、豊かな生活をするには、さらに何らかの収入を得る必要があります。しかし、現役時代のような年収を得る必要がなく、旅行・レジャーや趣味程度のお金であれば、次のような、ペースや責任を落として働く方法が考えられます。
〇副業
何らかの資格がある方はもちろんのこと、そうでない方でもパソコンスキルくらいはあるでしょうから、データ入力や資料作成、記事作成などの仕事を「クラウドワークス」などの副業サイトで探すことができます。単価は安いですが、早期退職後の時間の使い方としては有効です。副業の域を越えて、個人事業主として独立するのも考えられます(設備投資などの金銭的なリスクを背負わないような事業にしたいですが)
〇アルバイト
大企業で管理職だった方がアルバイトというのは心理的に抵抗があるかもしれませんが、果たして現役管理職のような仕事の重い責任を、衰えを感じるようになってまで、心身をすり減らしながら負う必要があるのでしょうか?
新聞記事で見ましたが、大手ハンバーガーチェーンには90歳代で清掃担当として元気に働いている方が全国に複数おられます。週に何日かのアルバイトが健康・長寿の秘訣とのこと。そして、孫のように若い店長さんにも頼りにされているとのこと。その方が会社にしがみつくよりも、心身ともに健康的だと思いませんか?
まとめ
〇社員に代わりはいても、家族に代わりはいない。家族との時間を大切に。
〇仲間とともに、何か一生懸命になれるものを持つ。
〇身体が衰える前に、遠くに旅行する。
〇旅行・趣味や楽しみ程度に必要なお金を、心身をすり減らさずにゆっくり稼ぐ。
早期退職する前に、時間の使い方とお金の稼ぎ方のビジョンをしっかり描いておきましょう。
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